PL研究学会第6回大会報告
PL研究学会第6回大会報告
大会はCOVID19の感染拡大のリスクの有る中、ZOOMによるリモート参加の体制も組み100人近い参加者にて実施されました。
会場に足をお運びいただいた皆様、やむを得ずZOOMでのご参加の皆様、大変ありがとうございました。
今回の大会では「製品事故未然防止・再発防止」を達成する為の専門家、国からの最新情報が発表されましたので、概略を紹介いたします。
発表者(発表順)
1.当学会会長 大羽宏一
2.明治大学名誉教授 向殿政男様
3.経済産業省製品事故対策室長 古田 英雄様
4.電気通信大学院教授 鈴木 和幸様(製品リコール検討委員会委員長)
5.当学会副会長 渡辺吉明
6.一社)日本ガス石油機器工業会安全委員会委員長 豊田 浩寿様
発表内容概略
1.当学会会長 大羽宏一
消費者保護基本法から消費者基本法へのシフトによる消費者の権利の明確化、消費者教育や消費者に安全情報を伝える事、製品の安全規制や製品の改良などについてこれからの課題などを発表いただきました。
2.明治大学名誉教授 向殿政男様
Withコロナの時代、Society5.0での事業者が如何に消費者に対し安全を確保し未然防止に取組む必要性、危害の概念についての詳細な説明をいただきました。これからは人とモノでの協調安全の時代と締めくくられています。
3.経済産業省製品事故対策室長 古田 英雄様
同省の製品安全課に設置されている製品事故やリコールを所管する事故対策室長からは。製品事故原因やリコールの公表制度、重大事故が増えている中で、自転車、リチウム電池系、育児製品、電動車いすや除雪機、などの機械のリコールの急増、特にリコール品の事故が多くなっている事に注目しています。その上でリコールの成果を達成する為の取組みを提言しました。
「消費生活用製品」等を所管する同省にて産業機械等のリコールを公表することは、これまでのネガティブリストからポジティブリストに転換したことが窺われます。
今年も同省で「製品安全対策優良企業表彰」の受け付けを行なっています。自社の安全対策の評価をこれでうけ、改善をすすめることが有益です。詳細は以下です。
https://www.meti.go.jp/product_safety/ps-award/
評価する事の中に高齢者の事故未然防止が組み込まれています。この未然防止が今後は拡大する事などに注目し、クローバル対応と未然防止・再発防止の取組みが必要になります。
4.電気通信大学院教授 鈴木 和幸様(製品リコール検討委員会委員長)
品質管理や品質保証、信頼性や未然防止では日本を代表する研究者です。事故の未然防止に際して COVID19の詳細データを利用し、源流管理から始まる現場主義であることや組織上の課題などを通し製品事故未然防止の取組み、モニタリング等の重要性を発表されました。
5.当学会副会長 渡辺吉明
「製品自主回収・リコールの明確化」「そのプロセスと重要事項」の一部を発表しました。
6.一社)日本ガス石油機器工業会安全委員会委員長 豊田 浩寿様
事業者代表として、所属団体の具体的な製品安全対策の取組みについて詳細を発表いただきました。
以上