PL研究学会 aplics

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設立趣旨(会長挨拶)

〜新PL学の確立に向けて

 わが国では、すでにリスクマネジメント分野に関しては大学や研究所において多数の研究者が 活躍されており、また優れた研究も発表されておりますが、「製品の安全」を中心的テーマに掲げる研究者集団は多くないと考えております。安倍首相が「消費者の安全・安心を確保する」と 演説(平成25年2月28日、第183国会施政方針演説)を行い、世界で一番の安全・安心な国を指向しようと考えるとするならば、わが国が他国より優れている「物づくり」において製品の安全を窮め、安全・安心な社会の醸成を目指していかなければならないでしょう。 
  一般社団法人PL研究学会の目的は、この製品の安全について世界のモデルとなるような社会 を構築することにあります。製品の安全に関しては、あるべき事業者の経営姿勢、事故の抑止策 の科学的検証方法、事故の被害者救済策の合理的制度組み、施行後20年を経た製造物責任法の改善提案、事故が生じた製品のリコールの対処方策、安全でない製品の市場からの排斥策、消費 者に対する利用方法の望ましい伝達など様々な論点が現時点で指摘されるところです。
 これからすれば、PL研究学会は単に製造物責任法の法文解釈や判例評釈のみを研究する学会ということではありません。1995年7月に施行された製造物責任法の目的(国民生活の安定向上と国民生活の健全な発展に寄与すること)を踏まえ、広く製品の安全について大学や研究所の研究者の皆様と事業者の皆様(製造業者、流通・小売業者などの皆様)が協力して研究し、もってわが国を世界で冠たる「物づくり」の国に再構築していかなければならないと思っているところです。もとより、この研究に際しては国や地方自治体など行政の皆様からの真摯なご意見をお聞きすることが必要となると思いますし、また消費者の皆様からの種々のご批判も反映させていただくことが求められるかと思っています。私たちPL研究学 会の会員は、わが国の製品が諸外国の方々から高く評価されているのは、製品の高機能性に加え、製品の安全が付加されているからだと言えるようになることを願っているわけです。

会長プロフィール

大羽先生

大羽宏一(おおば ひろかず)

1943年生まれ、一橋大学商学部卒、損害保険会社勤務を経て1998年 大分大学経済学部教授、2003年大分大学附属図書館長、2006年大分 大学名誉教授、同年尚絅大学短期大学部教授、2008年尚絅大学学長。専門はリスクマネジメント学、消費者経済学、保険学など。この間に国民生活審議会消費者政策部会委員などの社会貢献活動を行っている。

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